インド西部グジャラート州で歩行者用のつり橋が崩落し130人以上が死亡した事故で、地元の警察は橋の改修工事を行った会社の従業員など9人を安全管理を怠ったなどとして逮捕し、事故の原因究明に向けた捜査を進めています。
インド西部のグジャラート州モルビで10月30日、川にかかる歩行者用のつり橋が崩落し、地元の警察によりますとこれまでに134人の死亡が確認されたということです。
この事故について、警察は、崩落したつり橋の改修工事を行った会社の従業員や事故当時、警備にあたっていた人など合わせて9人を、安全管理を怠ったなどとして過失致死の疑いで逮捕しました。
インドの主要メディアは、崩落したつり橋は観光スポットとして知られ、改修工事が事故の数日前に完了したばかりで、定員を大幅に上回る人が渡っていた可能性があると伝えています。
崩落の瞬間を捉えた監視カメラの映像では、橋の上にいた人々が記念写真を撮るなど直前まで異常に気付かない様子が確認でき、人々が逃げる余裕もないまま川に投げ出されたとみられています。
橋は重さに耐えきれずに崩落した可能性が指摘されていて、警察は当時の状況を詳しく調べるなどして事故の原因究明に向けた捜査を進めています。
事故を受け、インドのモディ首相は11月1日、現場を視察したあと、地元政府の関係者を集めた会合で原因の究明を急ぐよう指示しました。
-- NHK NEWS WEB