2日のニューヨーク株式市場は、FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の発言を受けて、大幅な利上げが続き、景気が冷え込むことへの懸念から売り注文が膨らみ、ダウ平均株価は500ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
2日のニューヨーク株式市場ではFRBが利上げを決めたあとに発表した声明文で今後の利上げのペースについて「金融政策が経済活動やインフレに影響を及ぼすのに時間差があることを考慮する」との文言が加わったことで利上げ幅の圧縮を示唆するものとの受け止めが出て買い注文が増えました。
ダウ平均株価は一時、前日に比べて400ドルを超えて上昇する場面もありました。
しかし、その後、FRBのパウエル議長が記者会見で「継続的な利上げが必要だ」などの発言をしたことを受けて一転して大幅な利上げが続き、景気が冷え込むことへの懸念から下落に転じました。
ダウ平均株価の終値は前日に比べて505ドル44セント安い3万2147ドル76セントでした。
市場関係者は「パウエル議長が想定以上に金融引き締めの姿勢を示したことで慌てて売り注文を出す投資家が多かった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB