9年前、「餃子の王将」を展開する会社の社長が銃撃され殺害された事件で、警察は殺人などの疑いで逮捕した工藤会系の暴力団幹部が所属する福岡県内の暴力団事務所を関係先として捜索しました。この幹部は銃撃の実行役とみられ、警察は組織的な関与がなかったかなど事件の背景を捜査することにしています。
捜索を受けたのは、福岡県春日市にある特定危険指定暴力団・工藤会の2次団体、石田組の事務所です。
3日午前9時ごろ、京都府警と福岡県警の捜査員が事務所に入り、警備の機動隊員も含めおよそ40人態勢で捜索に当たりました。
9年前、「王将フードサービス」の京都市の本社前で社長だった大東隆行さん(当時72)が拳銃で撃たれて死亡した事件で、警察は殺人などの疑いで逮捕した石田組の幹部、田中幸雄容疑者(56)について、銃撃の実行役とみて調べを進めています。
捜査関係者によりますと、田中容疑者が逃走に使ったとみられるバイクは事件の2か月ほど前に盗まれたもので、複数の人物が盗みに関わっていたとみられるということです。
一方、容疑者と大東さんや会社との間に接点は確認されていないということで、警察は捜索で資料を押収し、組織的な関与がなかったかなど事件の背景を捜査することにしています。
-- NHK NEWS WEB