3日のニューヨーク株式市場はアメリカで大幅な利上げが続くことへの懸念が改めて広がったことから売り注文が増え、ダウ平均株価は4日連続の値下がりとなりました。
3日のニューヨーク株式市場は前日(2日)のFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の発言を受けてアメリカで大幅な利上げが続き景気が冷え込むことへの懸念が改めて広がって、取り引き開始直後から売り注文が増えました。
このため、ダウ平均株価は一時、前日に比べて400ドルを超える値下がりとなりました。
その後は、3日発表されたアメリカの非製造業の景況感を示す指標が市場予想を下回ったことで大幅な利上げが続くとの見方がいくぶん後退したことなどから買い戻しの動きも出て、ダウ平均株価の終値は前日に比べて146ドル51セント安い3万2001ドル25セントでした。
ダウ平均株価の値下がりは4日連続で、この間の下落幅は800ドルを超えました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も1.7%の大幅な下落でした。
市場関係者は「4日に発表が予定されているアメリカの雇用統計の内容を見極めたいという投資家も多かった」と話しています。
また、ニューヨーク外国為替市場の円相場は1ドル=148円を挟む水準で小幅な値動きとなっています。
-- NHK NEWS WEB