アメリカのIT大手アマゾンは、今後、数か月間、新規採用を停止すると発表しました。アメリカでは、景気減速に対する懸念が高まる中、採用の停止や解雇などで、人件費にかかるコストを削減しようという動きが広がり始めています。
これは、アマゾンの人事担当の幹部が3日、公式ホームページで明らかにしたもので、「普通ではない経済環境に直面している状況を考慮した結果、雇用や投資のバランスをとりたい」などと説明しています。
そのうえで今後、数か月間新規採用を停止し、経済状況を見極めていくとしています。
アマゾンは、記録的なインフレの影響で、物流費や人件費などのコストがかさみ、ことし9月までの3か月の決算では、最終的な利益が28億7200万ドル、日本円にしておよそ4200億円と、前の年の同じ時期と比べて8%減少していました。
アメリカではライドシェア大手、リフトも3日、インフレや景気減速を理由に従業員の13%を一時解雇すると発表しました。
また、IT大手のメタも採用を抑制していて、景気減速に対する懸念が高まる中、人件費にかかるコストを削減しようという動きが広がり始めています。
-- NHK NEWS WEB