G7=主要7か国の外相会合がドイツで始まり、ロシアからエネルギー関連施設への攻撃を受けるウクライナの人たちが冬を越すための支援などについて話し合いました。
また、中国の習近平国家主席が共産党のトップとして異例の3期目に入ったことも踏まえ、中国への対応についても協議したとみられます。
G7の外相会合は3日から2日間の日程でドイツ西部ミュンスターで始まりました。
議長国ドイツのベアボック外相は冒頭、「プーチン大統領は軍事的に征服できない都市に暮らす人を寒さと飢えで殺そうとしている」と述べ、ロシアによるウクライナのエネルギー関連施設への攻撃を強く非難しました。
そのうえで、G7として制裁などを通じてロシアに圧力をかけ続けるとともに、ウクライナの人たちが冬を越すための支援も話し合うと強調しました。
また、ベアボック外相は開始に先立って記者団に3日は中国についても議論すると明らかにし「中国は国際的な問題ではパートナーだが国際秩序の面ではライバルだ」と述べ、警戒感を示しました。
各国の外相は習主席が共産党のトップとして3期目に入ったことを踏まえ中国への対応についても協議したとみられます。
こうした中、ドイツのショルツ首相は、4日ドイツ企業の幹部を連れて中国を訪れ習主席と会談する予定です。
ヨーロッパ各国で人権問題や海洋進出などを巡り、中国への警戒感が高まる中での訪問には、ショルツ首相が中国との経済関係を優先させているなどとの批判も出ていて、訪問に関心が集まっています。
-- NHK NEWS WEB