アメリカの10月の雇用統計が発表され、農業分野以外の就業者は前の月と比べて26万人余り増加し、市場の予想を上回りました。失業率は低い水準が続いていて、記録的なインフレの要因となっている人手不足が継続していることが改めて示された形です。
アメリカ労働省が4日発表した先月の雇用統計によりますと、農業分野以外の就業者は前の月と比べて26万1000人増加しました。
19万人余りを見込んでいた市場の予想を上回りました。
また、失業率は3.7%と、前の月より0.2ポイント悪化したものの、低い水準が続いています。
労働者の平均時給は
▽前の年の同じ月と比べて4.7%増え、
▽前の月と比べても0.4%の増加となりました。
深刻な人手不足が継続していることから、企業の賃上げが物価を押し上げ、引き続き記録的なインフレの要因になっているとみられます。
中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長は2日の会見で、今後の利上げのペースについて来月の会合で縮小するかどうか議論するとしていて、今後の雇用動向がFRBの判断に与える影響が注目されます。
-- NHK NEWS WEB