企業のショッピングサイトやブランドの通販サイトなどを装った偽サイトで注文してしまい、「商品が届かない」などといったトラブルの相談が、前の年と比べて2倍以上増えていることが分かり、国民生活センターなどが注意を呼びかけています。
企業のショッピングサイトや有名ブランドなどの公式通販サイトなどを装って商品を販売する「偽サイト」で注文をしてしまい、代金を振り込んでも商品が届かなかったり、偽物が送られてきたりするなどといった相談が全国の消費生活センターに相次いで寄せられています。
国民生活センターによりますと、今年4月から先月末までの間にこうした偽のショッピングサイトなどに関する相談は2508件で、去年の同じ期間と比べるとおよそ2.7倍に増加しているということです。
具体的には、先月には近畿地方の70代の男性から「SNSに表示された広告で、実在するメーカーの13万円するパソコンが1万円ほどで販売されていたので注文したが、1か月待っても届かない」といった相談や、関東地方の40代の男性からは「通常3万円ほどのブーツが7000円で販売されていたので、氏名や住所、電話番号などを入力して注文し、指定された口座に代金を振り込んだ。24時間以内に発送するというメールが来たが、商品は届かず電話もつながらない」などといった相談が寄せられています。
こうした偽のショッピングサイトは、正規のサイトと見た目がそっくりで、販売価格が格安で表示されていることなどが特徴で、相談内容などからネットやSNS上に表示される「広告」などから誘導されるケースが多いと見られ、国民生活センターなどが、注意を呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB