経営悪化で会社の解散を決め、運航を停止している台湾のトランスアジア航空の路線は、台湾の大手航空会社チャイナエアラインが、日本路線も含めて暫定的に引き継ぐことになりました。
台湾のトランスアジア航空は今月22日、経営の悪化により会社を解散することを決め、日本路線を含むすべての路線の運航が停止されています。
これについて、台湾の大手航空会社チャイナエアラインは25日、台湾の一部の離島を除き、トランスアジア航空が運航していた路線を来月1日から、暫定的に引き継ぐと発表しました。路線の引き継ぎは当面、台湾の旧正月の連休後の来年2月15日までで、それ以降の運航については、改めて検討するということです。
突然運航を停止したトランスアジア航空の路線をめぐっては、台湾の内閣にあたる行政院が、航空路線の混乱を抑えるため、法律に基づいてチャイナエアラインに路線を引き継ぐよう指示していました。
トランスアジア航空は、台湾各地のほか、中国や日本などとを結ぶ路線があり、このうち日本には、成田空港や関西空港、北海道の各地の空港など6つの空港に定期便を乗り入れていました。日本路線の運航が1日以降、いつから再開するかは決まっていないということで、チャイナエアラインは今後、運航の具体的なスケジュールなどについて台湾当局などと調整を進めるものとみられます。
-- NHK NEWS WEB