教育をテーマにした世界の優れた番組などに贈られる「日本賞」の授賞式が、秋篠宮妃の紀子さまも出席されて東京 渋谷で行われ、最も優れた作品に、カナダのアニメーション映画が選ばれました。
「日本賞」は、NHKが主催する教育をテーマにした番組や映像作品などの国際コンクールで、49回目となることしは、57の国と地域から353の作品と企画が寄せられました。
4日夜に行われた授賞式では、紀子さまが「子どもにとっても大人にとっても、新しい視点からつくられる作品にふれることは、多様な問題を理解し、共によりよい社会を築いていくうえで大切なことでしょう」とあいさつされました。
続いて、受賞作品が発表され、最も優れた作品に贈られる「グランプリ日本賞」には、カナダの制作会社「トーボーメディア」のアニメーション映画『ドゥーニャとアレッポのお姫様』が選ばれました。
この作品は、内戦で祖国のシリアを追われ、難民となった6歳の少女ドゥーニャが世界を旅する物語です。
シリア難民の子どもたちへの取材をもとに、実体験とファンタジーを掛け合わせ、祖国への郷愁や希望を感じさせる作品だとして評価されました。
また、
▽幼児向け部門は、デンマークのテレビ番組『ちいさなトラさん にわとりにエサをあげよう』、
▽青少年向け部門では、オランダの映画『スポットレス』、
▽一般向け部門は、アイルランドなどの映画『ヤング プラトン』、▽デジタルメディア部門では、NHKのクロスメディア『8K 文化財プロジェクト』が、それぞれ最優秀賞に選ばれました。
受賞作品の一部は来年、NHKで放送される予定です。
-- NHK NEWS WEB