スマートフォンなどに使う電子部品で、世界シェアがトップの村田製作所が、中国にある工場で、過去最大規模の設備投資を行うと発表しました。スマートフォン市場は、足元では勢いにかげりが見えますが、中長期的には、EV=電気自動車向けなどで、需要の拡大が見込まれると判断しました。
発表によりますと、村田製作所は、中国 江蘇省にある工場で445億円を投じて生産棟を新たに建設します。
一度の設備投資としては、過去最大規模になるということです。
会社は、スマートフォンなどに使う電子部品の積層セラミックコンデンサーで、世界シェアがトップで、新たな生産棟によって、電子部品の部材の生産能力を増強します。
再来年春の完成を予定しています。
スマートフォンの関連市場は、中国経済の減速などを背景に、足元では勢いにかげりが見えますが、会社では中長期的には、EV=電気自動車と高性能のスマートフォン向けに、需要の拡大が見込まれると判断したとしています。
その一方で、東南アジアのタイと、国内の島根県の工場でも生産の増強を進めていて、会社では、サプライチェーンの強化を図っていくとしています。
-- NHK NEWS WEB