中国では新型コロナウイルスの感染が各地で拡大し、厳しい行動制限によってIT大手、アップルの生産を請け負う工場で、iPhoneの最新機種の出荷に遅れが出るなど、経済活動への影響が懸念されています。
中国では6日、29の省や自治区などで5400人余りの新型コロナウイルスの感染者が確認され、内陸部の河南省や南部の広東省などで厳しい行動制限がとられています。
このうち、河南省の中心都市、鄭州ではiPhoneの生産を請け負う大規模な工場の生産能力が大幅に低下し、アメリカのIT大手、アップルは6日、最新機種の出荷に遅れが出ると発表しました。
また、広東省の中心都市で、国内で4番目に経済規模が大きい広州でも感染者が急増し「新型コロナの感染拡大が始まってから最も複雑で厳しい状況だ」として6日、全域でPCRの一斉検査が行われました。
中国政府は5日の会見で感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を継続する方針を示していて、供給網に支障が出たり、消費のさらなる停滞につながったりするなど経済活動への影響が懸念されています。
-- NHK NEWS WEB