新型コロナウイルスのオミクロン株のうち「BA.5」に対応するモデルナのワクチンについて、厚生労働省は今月28日の週から自治体に配送し、順次、接種を開始する方針です。
オミクロン株に対応したワクチンを巡っては、ことし9月からファイザーとモデルナの「BA.1」対応のワクチン、先月からファイザーの「BA.5」対応のワクチンの接種が始まっています。
これに加えて、モデルナの「BA.5」対応のワクチンについて、厚生労働省は変異株に対する予防効果が期待されるなどとして国内での使用を承認し、7日に専門家の意見を取りまとめたうえで、無料で受けられる公的接種に位置づける方針を決めました。
今月28日の週から来月下旬にかけて、およそ300万回分を自治体に配送し、順次、接種を開始する方針です。
これで年内にオミクロン株対応のワクチンおよそ1億200万回分が自治体に配送される計画ですが、政府が7日に公表した最新の状況によりますと、国内で接種を受けた人の数は858万人余りで、割合は6.8%となっています。
また、厚生労働省はこのほか、アメリカの製薬会社ノババックスが開発したワクチンについて、オミクロン株対応ワクチンと同様に、追加接種を行う方針を決めました。
-- NHK NEWS WEB