今月2日、岩手県一関市で小学校のスクールバスで運転手が確認を怠り、1年生の児童が一時、取り残されていたことが分かりました。児童がクラクションを鳴らしたため運転手が気付き、無事だったということです。
一関市教育委員会によりますと、今月2日午後3時半ごろ、市内の公立小学校から下校する児童を送るスクールバスが終点となっている市の駐車場に戻った際、運転手がドアを閉めて鍵をかけましたが、車内で眠っている1年生の男の子が取り残されていたということです。
児童が目を覚まし、運転席のクラクションを鳴らしたため、ドアを閉めてからおよそ1分後に運転手が気付き、児童を確認しました。
児童は体調に問題はなく、その後、バスで送り届けられたということです。
児童は、保護者から車内に取り残された際はクラクションを鳴らすよう教えられていたということです。
教育委員会によりますと、バスが発車した際、児童5人が乗っていたということですが、運転手は、4人しかいないと思い込んでいたと説明しているということです。
一関市は、送迎バスに子どもが取り残された問題が全国で相次いでいたのを受けて、運転を委託している会社に対し、送迎後は後部座席まで移動し確認するよう求めていましたが、運転手はしていなかったということです。
これを受けて一関市は、市内で送迎バスを運行するすべての会社に対し、改めて確認を徹底するよう通知しました。
-- NHK NEWS WEB