大手商社のことし9月までの半年間の決算は最終的な利益が過去最高という発表が相次ぎました。
このうち、三菱商事の半年間の決算は、最終的な利益が7200億円と、去年の2倍近くに増え、上半期として過去最高になりました。
石炭などの資源価格の上昇や、急速な円安で海外ビジネスの利益が押し上げられたことなどが主な要因です。
ほかの大手商社の決算も、資源やエネルギー価格の上昇、それに円安がプラスに働き、
▽三井物産が5391億円
▽住友商事が3502億円
▽丸紅が3146億円
▽豊田通商が1512億円
▽双日が788億円と、上半期の最終的な利益は過去最高でした。
▽伊藤忠商事は4830億円と過去2番目の利益水準でした。
また、今年度1年間の業績について、三菱商事が最終的な利益の見通しを過去最高の1兆300億円に引き上げるなど各社とも上方修正しましたが、下半期の資源価格や為替の動向は慎重にみていきたいとしています。
三菱商事の中西勝也社長は記者会見で「世界経済の減速などで今後の事業環境は厳しさを増すとみられるので、下振れするリスクを相応に織り込んでいる」と述べました。
-- NHK NEWS WEB