アメリカの中間選挙の投票が続く中、8日のニューヨーク株式市場は連邦議会の下院で共和党が優勢になっているとの見方から買い注文が増え、ダウ平均株価は3営業日連続の値上がりとなりました。
8日のニューヨーク株式市場では共和党が連邦議会の下院で過半数を確保して、いわゆる「ねじれ」の状態になれば、民主党のバイデン政権が富裕層向けの増税のほか、大規模な財政支出などインフレにつながるとされる政策を進めにくくなるという見方から買い注文が増えました。
このため、ダウ平均株価は一時、前日に比べて500ドルを超える大幅な値上がりとなり、終値は333ドル83セント高い3万3160ドル83セントでした。ダウ平均株価の値上がりは3営業日連続で、この間の上昇幅は1100ドルを超えました。
また、外国為替市場ではアメリカの長期金利が低下したことなどから、ドル売り円買いの動きが出て、円相場は一時、1ドル=145円台前半まで値上がりしました。
市場関係者は「中間選挙の結果はアメリカの経済政策を大きく左右するため、激しい競り合いとなっている議会上院の結果も注視されている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB