任天堂のことし4月から9月までのグループ全体の中間決算は、円安で利益が押し上げられたことなどから、最終的な利益がこの時期として過去最高になりました。
発表によりますと、売り上げは6569億円と、前の年の同じ時期と比べて5.2%増えました。
最終的な利益は2304億円と、前の年の同じ時期より34.1%増え、この時期として過去最高になりました。
これは、円安が進んで利益が押し上げられたほか、主力のゲーム機「ニンテンドースイッチ」の新作ソフトの販売が伸びたことによるものです。
一方、「ニンテンドースイッチ」の今年度の予想販売台数について、生産や出荷の状況を踏まえ、ことし5月時点の予想より200万台少ない、1900万台に下方修正しました。
ただ、今年度1年間の業績予想については、為替レートを円安方向に見直したことで最終的な利益を4000億円と、ことし5月時点の予想より600億円上方修正しました。
任天堂は「年末商戦に向けて、生産の前倒しや適切な輸送手段を確保し、世界中の皆さんに1台でも多く届けられるよう取り組みたい」としています。
また、決算発表に合わせて、7年前に資本提携を結んだIT企業「ディー・エヌ・エー」と合弁会社を設立し、ビジネスのデジタル化を進めていくことを明らかにしました。
-- NHK NEWS WEB