アメリカのIT大手、旧フェイスブックのメタは、景気の減速傾向と広告収入の減少などを受けて全社員のおよそ13%にあたる1万1000人以上を削減すると発表しました。
これは、マーク・ザッカーバーグCEOが社員に送ったメッセージをメタが9日、ホームページ上で明らかにしたものです。
この中でザッカーバーグCEOは、人員削減の理由としてアメリカの急速な利上げを背景にした景気の減速傾向や、厳しさを増す他社との競争、それに広告収入の減少をあげ、全社員のおよそ13%にあたる1万1000人以上の削減を決めたとしています。
また、来年3月まで新規採用を凍結することも表明しました。
アメリカのメディアは大規模な人員削減は2004年の会社設立後、初めてと伝えています。
メタは新型コロナの世界的な流行で巣ごもり需要からオンラインビジネスが急拡大し、投資を拡大したものの、その後、業績が予想を下回ったとしています。
ザッカーバーグCEOは「私の間違いで責任をとる。人員削減はすべての社員にとって厳しいものであり、特に影響を受けた人たちに申し訳ない」と謝罪しました。
アメリカのIT大手は、アマゾンも景気減速懸念を背景に今月、新規採用を数か月間停止すると発表したほか、起業家のイーロン・マスク氏に買収されたツイッターも世界の従業員の半数について解雇に踏み切り、大きな転換点を迎えています。
-- NHK NEWS WEB