9日のニューヨーク株式市場は、アメリカの中間選挙の大勢が判明せず、政治の先行きが不透明になっているとの見方から売り注文が増え、ダウ平均株価は600ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
9日のニューヨーク株式市場は、アメリカで8日に行われた中間選挙で、投票日から一夜明けても連邦議会の上院、下院ともに大勢が判明せず、政治の先行きが不透明になっているとの見方から売り注文が増えました。
ダウ平均株価の終値は、前日に比べて646ドル89セント安い3万2513ドル94セントでした。
ダウ平均株価の値下がりは4営業日ぶりです。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も、2.4%の大幅な下落でした。
また、外国為替市場では、アメリカの長期金利が一時、上昇したことなどを手がかりに、このところドルに対して買われていた円が再び売られ、円相場は一時、1ドル=146円台後半まで値下がりしました。
市場関係者は「投資家の関心は、中間選挙の結果に加えて、10日に発表されるアメリカの10月の消費者物価指数で記録的なインフレが収束する兆しが読み取れるかどうかに集まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB