広島市の広島特別支援学校の小学部の児童が今月1日、スクールバスの中におよそ45分間にわたって取り残されていたことがわかりました。児童の健康状態に異常はなかったということですが、特別支援学校はこの児童や保護者などに謝罪しました。
広島市によりますと、今月1日、広島特別支援学校に通学するスクールバスで、小学部の児童1人が午前9時すぎに学校に到着した際、バスの中に取り残されたということです。
およそ15分後、学級担任がこの児童が教室にいないことに気付き、校内を捜すとともに、スクールバスを運行するバス会社に連絡しました。
その結果、午前9時50分ごろ、車庫に戻る途中のバスの中に児童がいることを運転手が見つけ、保護しました。
児童はおよそ45分間にわたって車内に取り残されましたが、健康状態に異常はなく、学校に戻って通常の活動に参加したということです。
市によりますと、スクールバスには2人の介助員が同乗していましたが、児童が降車する際に、それぞれ相手が確認したものと思い込んでいたということです。
この事案を受けて、特別支援学校はこの児童や保護者などに謝罪しました。
市教育委員会特別支援教育課の山領 勲 課長は「児童・保護者に大変申し訳ないことをした。日頃から確認作業をしてもこういう事態となってしまった。再発防止につとめていかないといけない」と話しています。
-- NHK NEWS WEB