10日のニューヨークの金融市場はアメリカの消費者物価指数が市場予想を下回ったことで利上げのペースが減速するとの見方が強まり、大きく動きました。ダウ平均株価は一時、1000ドルを超える大幅な値上がりとなったほか、外国為替市場では一時、1ドル=141円台半ばまで円高が進みました。
10日のニューヨーク株式市場ではこの日、発表されたアメリカの先月の消費者物価指数が8か月ぶりに8%を下回り、市場予想も下回ったことで、記録的なインフレが和らぎ、アメリカの利上げのペースが減速するとの見方が強まりました。
幅広い銘柄で買い注文が増え、ダウ平均株価は一時、1000ドルを超える大幅な値上がりとなりました。
また、ニューヨーク外国為替市場では日米の金利差の縮小が意識されてドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は一時、1ドル=141円台半ばまで値上がりしました。
統計の発表前と比べて一時、4円以上の円高となりました。
市場関係者は「インフレが収束に向かっている兆しと受け止められ、ドル売り円買いや株価の上昇につながった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB