楽天グループが発表したことし1月から9月までの9か月間の決算は、携帯電話事業で、通信エリアを拡大するための基地局建設の投資がかさみ、最終的な損益が2580億円の赤字となりました。去年1年間の赤字額を上回り、過去最大となっています。
楽天グループのことし9月までの9か月間の決算は、好調なネット通販に加えて、新型コロナの影響で減っていた旅行予約サイトの利用が増加し、売り上げが前の年の同じ時期より13.7%増えて1兆3647億円と、この時期としては過去最高となりました。
しかし、最終的な損益は、2580億円の赤字となり、去年1年間の赤字額を上回って過去最大となりました。
2年前に本格参入した携帯電話事業で、通信エリアを拡大するための基地局建設の投資や、エリア外で使用しているKDDIの回線の使用料がかさんだことが主な要因です。また、携帯電話事業では、月額料金を無料にしたいわゆる「0円プラン」を取りやめた影響で、9月末時点の契約者数がことし6月末より22万減って、455万となりました。
会社では赤字の要因となっている携帯電話事業での設備投資は、来年以降、減少するとして、収益の確保を進めていくとしています。
-- NHK NEWS WEB