全国の地方銀行グループで総資産がトップのふくおかフィナンシャルグループと、福岡県の地方銀行で最も小さい福岡中央銀行が経営統合を目指すことで基本合意したと発表しました。全国の地方銀行の間では、低金利や人口減少で事業環境が厳しくなる中、再編の動きが相次いでいます。
発表によりますと、ふくおかフィナンシャルグループと福岡中央銀行は11日、それぞれ取締役会を開き、両社が経営統合を目指すことで基本合意しました。
来年10月に、ふくおかフィナンシャルグループが福岡中央銀行を完全子会社化する方向で協議を進めていくとしています。
ふくおかフィナンシャルグループは、福岡銀行を中核とし、長崎県で最大の十八親和銀行や熊本県の熊本銀行を傘下に持ち、総資産は29兆円と、全国の地銀グループでトップとなっています。今回、最大の地盤の福岡県でさらに勢力を拡大した形です。
一方、福岡中央銀行は総資産が5700億円で、福岡県の地方銀行で5位の規模と、最も小さく、経営基盤の強化が課題となっていました。
すでに福岡銀行が筆頭株主で、頭取は現在まで7代続いて福岡銀行の出身者が務めていて、今回、グループの傘下に入る判断をしたとみられます。
全国の地方銀行の間では、低金利や人口減少で事業環境が厳しくなる中、再編の動きが相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB