日銀の黒田総裁は14日、名古屋市で開かれた東海地方の経済団体などとの懇談会であいさつし、今の物価上昇は一時的だという考えを改めて示したうえで、安定した物価上昇の実現に向け、企業の価格転嫁の動きや賃上げの動向を注意して見ていく考えを示しました。
この中で、黒田総裁は物価の先行きについて、「幅広い商品の値上げが行われたこともあって、今後、年末にかけてプラス幅はさらに拡大する見込みだ」と述べる一方、年明け以降は、物価上昇率が徐々に低下するとして、物価の上昇は一時的だという考えを改めて示しました。
そのうえで、「今後の企業の価格設定行動を注視していく必要があることに加え、企業の賃金設定行動がどう展開していくか、という点も重要だ」と述べ、安定した物価上昇の実現に向け、企業の価格転嫁の動きや賃上げの動向を注意して見ていく考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB