公的年金に上乗せする個人型の確定拠出年金=「iDeCo」について、厚生労働省の審議会は、65歳までとなっている加入年齢の引き上げを検討していくことになりました。
「iDeCo」は、個人が任意に加入できる私的年金の1つで、掛金や運用益が非課税になる優遇措置があり、公的年金の保険料を支払っていれば65歳まで加入できます。
これについて、14日に開かれた厚生労働省の社会保障審議会、企業年金・個人年金部会では、出席した委員から「働き方が多様になり70歳まで働く人もいる」という指摘が相次いだほか、「国民年金だけに加入している自営業者などは、保険料の支払期間の40年が経過すれば60歳で加入できなくなる人も出る」という声も出されました。
これを受けて審議会では、「iDeCo」の加入年齢の引き上げに向けた検討を進めることになりました。
政府は、個人の金融資産を貯蓄から投資にシフトさせるため、年内に「資産所得倍増プラン」をまとめることにしていて、「iDeCo」の見直しについても盛り込みたい考えです。
-- NHK NEWS WEB