商品の買い取りを装って業者が利用者に現金を前払いし、あとになって高額な違約金などを請求する「先払い買い取り」と呼ばれる商法が、各地で相次いでいます。“新手のヤミ金”とも指摘され、大阪などに住む利用者7人が、実質的に超高金利の利息の貸金であり違法で、契約は無効だなどとして、全国で初めての集団訴訟を起こしました。
訴えを起こしたのは、大阪府と兵庫県に住む20代から40代の会社員の男性7人です。
訴えによりますと、男性らはおととしからの2年間に、「先払い買い取り」の商法を利用して、商品を買い取るという業者に商品の画像を送り、現金の前払いを受けました。
そして、期限である7日後までに商品が届いていないとして、業者から代金の30%以上を上乗せする高額な違約金を請求されたということです。
男性らは、商品の売買を装っているものの、契約のキャンセルを前提としており、実質的に超高金利の利息の貸金で、違法で契約は無効だなどと主張し、業者5社などに対して、合わせて330万円余りの賠償を求める訴えを、大阪と兵庫の簡易裁判所に起こしました。
違約金は、年間の金利でみると法定の上限の150倍にあたる3000%を超える超高金利のものもあったということです。
-- NHK NEWS WEB