新型コロナウイルスの感染拡大に備え、事前に用意することが推奨されている抗原検査キットについて、厚生労働省は性能が確認されていない「研究用」のキットが通販サイトなどで販売されていることから、承認されたキットを示す「医薬品」の表示を確認して購入するよう呼びかけています。
厚生労働省は、コロナの感染がさらに拡大した場合やインフルエンザとの同時流行が起きた場合、発熱外来のひっ迫を避けるため重症化リスクが低い人は抗原検査キットで検査して自宅療養するよう求めていて、キットを薬局やネット通販などで事前に購入しておくことを推奨しています。
厚生労働省が性能を確認して承認したキットは「第1類医薬品」や「体外診断用医薬品」と表示されていますが、大手のネット通販などでは性能が確認されていない「研究用」のキットが数多く販売されています。
このため、厚生労働省は承認されたキットの製品名や取り扱っている薬局や販売サイトのリストを厚生労働省のウェブサイトで示していて、必ず確認して購入するよう呼びかけています。
政府の新型コロナ対策分科会のメンバーで東邦大学の舘田一博教授は「研究用キットの中には精度が低く、結果が正しく出ないものもある。薬局や通販サイトでも性能が確認されたキットを一般の人も一目で分かるように配置を工夫することが重要だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB