二輪車による交通事故を減らそうと、バイクメーカーの間では最新技術を活用して安全機能を強化する動きが広がっています。
このうちヤマハ発動機は、ライダーのブレーキ操作を支援する安全機能を実用化し、来年夏以降、国内で販売する一部の大型バイクに搭載します。
レーダーで前方の車両との距離を測り、ライダーのブレーキが足りずに衝突の危険があると判断した場合には、さらに強くブレーキを自動でかけるほか、車体のバランスを制御して、事故を防ぎます。
また、二輪車は低速で走る時や止まる際に転倒する危険性が高まりますが、車体の傾きなどを検知するセンサーを活用し、転びにくくなる機能の実用化も目指しています。
ヤマハ発動機の丸山平二技術・研究本部長は「四輪で展開される技術の二輪車への応用も進んでいるので、世の中の安全意識の高まりにしっかり応えていきたい」と話しています。
また、カワサキモータースは、ライダーからは見えづらい後方の車両をレーダーで検知し、サイドミラーに警告を表示する機能をことし4月から一部の大型バイクに搭載しています。
このほか、ホンダやスズキも安全機能の搭載を強化していて、二輪車の分野で交通事故を減らすためのメーカーの取り組みが広がっています。
-- NHK NEWS WEB