ドラゴンクエストなどの人気ゲームで知られる、大手ゲーム会社 スクウェア・エニックスの元従業員ら2人が、公表前の内部情報をもとに、ゲームの共同開発を進めていた都内の会社の株を買い付けるインサイダー取引を行ったとして、金融商品取引法違反の疑いで、東京地検特捜部に逮捕されました。
逮捕されたのは、東京 新宿区に本社がある大手ゲーム会社 スクウェア・エニックスの元従業員佐崎泰介容疑者(38)と、その知人で会社員の鈴木文章容疑者(40)の2人です。
東京地検特捜部によりますと、2人は、スクウェア・エニックスが、都内のオンラインゲーム制作会社とともに、ゲームの共同開発を進めているという公表前の内部情報をもとに、この制作会社の株を買い付けるなどのインサイダー取引を行ったとして、金融商品取引法違反の疑いが持たれています。
2人が不正に買い付けた制作会社の株は、合わせておよそ4700万円分に上り、佐崎元従業員は、利益を得させる目的で、鈴木社員に共同開発の情報を伝えていた疑いがあるということです。
特捜部と証券取引等監視委員会は、2人が株を買い付けた詳しい経緯の解明を進めるものとみられます。
特捜部は2人の認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB