運営する宗教法人の資金不足で競売にかけられた札幌市にある納骨堂をめぐり、落札した不動産会社が17日、建物明け渡しの強制執行を求める申し立てを取り下げたことがわかりました。
札幌市東区にある納骨堂「御霊堂元町」は、運営する宗教法人「白鳳寺」が資金不足で建物と土地を差し押さえられたあと競売にかけられ、落札した市内の不動産会社が裁判所に対し、建物の明け渡しの強制執行を申し立てていました。
強制執行の期限は今月21日とされていましたが、札幌地方裁判所によりますと17日、不動産会社から強制執行の申し立てを取り下げる書類が提出され、受理したということです。
宗教法人は先月、納骨堂が閉鎖されるとして770基余りの納骨壇の契約者に対し、遺骨を引き取るよう呼びかけましたが、先月下旬から鍵がかけられて引き取りができないほか、宗教法人側と連絡が取れなくなっていて、遺骨の取り扱いなどの先行きが不透明な状況になっています。
-- NHK NEWS WEB