本業とは別の仕事をする「副業」の経験者は働く人の3人に1人に上り、スキルや人脈が得られる一方で、働き過ぎてしまうことをデメリットと感じているなどという民間の調査がまとまりました。
この調査は副業の仲介サイトを運営する「クラウドワークス」がことし9月にインターネット上で行い、企業などで働く全国の1000人余りから回答を得ました。
「副業」の経験の有無を聞いたところ、
▽「現在している」が20%、
▽「過去に経験がある」が14%と合わせて3人に1人に上り、
▽「経験なし」が66%でした。
他の会社で営業やコンサルティングの仕事をしたり個人でネット販売を行ったりするケースが多いということです。
1か月当たりの平均の収入は、
▽「5万円未満」が65%、
▽「5万円から10万円未満」が16%、
▽「10万円以上」が13%でした。
副業で得られたことを複数回答で尋ねると、
▽「生活費としての副収入」が52%、
▽「本業では得られないスキルや人脈」が24%となり、
デメリットについては、
▽「働き過ぎてしまう」とか
▽「本業に集中できない」という回答が多く寄せられました。
調査した担当者は「コロナ禍でリモートワークが広がった2020年以降に副業を始めた人が多く、今後も増加が予想される。今の会社に在籍しながら新たな知見を得られる一方、トラブルも懸念され、会社と働く人が制度や条件についてよく話し合うことが重要だ」と指摘しています。
-- NHK NEWS WEB