大手ゲーム会社 スクウェア・エニックスのゲーム開発をめぐり、17日に元社員ら2人が逮捕されたインサイダー取引事件で、東京地検特捜部は新たにゲームクリエーターの元社員を金融商品取引法違反の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、大手ゲーム会社スクウェア・エニックスの元社員でゲームクリエーターの中裕司容疑者(57)です。
東京地検特捜部などによりますと、中元社員は大手ゲーム会社スクウェア・エニックスが、都内のオンラインゲーム制作会社とともにドラゴンクエストシリーズの新作ゲームの共同開発を進めているという公表前の内部情報をもとに、この制作会社の株をおよそ280万円分買い付けるインサイダー取引を行ったとして、金融商品取引法違反の疑いが持たれています。
中元社員は、1990年代に別の大手ゲームメーカーで、人気ゲームの「ソニックシリーズ」の開発を担当したことで知られ、本人のツイッターによりますと、2018年1月にスクウェア・エニックスに入社し、去年4月に退社しています。
この事件では、17日にスクウェア・エニックス元社員の佐崎泰介容疑者(38)ら2人が、同じ情報をもとに制作会社の株を不正に買い付けた疑いで逮捕されています。
特捜部と証券取引等監視委員会は、株の買い付けが行われた詳しい経緯の解明を進めるものとみられます。
特捜部は、中元社員の認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB