日野自動車は、検査データの不正問題を受けて取り消された車の生産や販売に必要な認証について、大型トラック1車種で国土交通省に再取得を申請しました。不正問題が発覚してから再取得を申請したのは初めてで、申請が認められれば出荷を再開させたいとしています。
日野自動車は、排ガスや燃費の不正なデータをおよそ20年にわたって国に提出していたことが発覚して、一部のエンジンや車種で国土交通省から生産や販売に必要な型式認証を取り消され、対象製品を出荷できない状態が続いています。
このため、会社は18日、大型トラック「日野プロフィア」の一部の車種で、国土交通省に認証の再取得を申請したと発表しました。
日野の国内の販売台数は、昨年度およそ5万8000台で、今回申請を行った大型トラックは、およそ9000台を販売した主力車種です。
会社では、認証の申請に関わる人員を拡充したり、チェック機能を強化したりする再発防止策を講じているとしています。
不正問題が発覚してから再取得の申請をしたのは初めてで、このほかの車種やエンジンも準備が整いしだい認証の再取得を申請する方針です。
今回の不正問題では部品メーカーなど取り引き先に出荷停止の影響が広がっていて、会社は、国土交通省の審査で申請が認められれば、国内向けのトラックやバスの出荷を再開させたいとしています。
-- NHK NEWS WEB