就職活動中の学生になりすまし、企業が採用選考で行うオンライン試験を不正に代行したとして関西電力の社員が逮捕された事件で、社員が、依頼した学生とパソコンの画面を遠隔で共有し、イヤホンを使って学生に解答を伝えていた疑いのあることがわかりました。
警視庁は、学生本人が試験を受けているよう装っていたとみて詳しく調べています。
コロナ禍などにより採用選考に対面ではなくオンラインでの試験を導入する企業が増える一方、学生の中で不正が広がっていることを示す調査結果も出ています。
大阪市の関西電力の社員、田中信人容疑者(28)はことし4月、都内の大学4年生の学生から依頼を受け、クレジットカード会社が採用選考で行ったオンライン試験を不正に代行したとして、私電磁的記録不正作出などの疑いで21日警視庁に逮捕されました。
また、代行を依頼した学生も、不正に関わった疑いで22日、書類送検されました。
-- NHK NEWS WEB