全国の企業のうち、ことし賃金を引き上げた、または引き上げるとした割合は85.7%となり、去年を5ポイント上回ったことが厚生労働省の調査で分かりました。
厚生労働省は全国の従業員100人以上の企業を対象に毎年、賃金の引き上げの状況を調べていて、ことしは2020社が回答しました。
それによりますと、定期昇給やベースアップなどでことし賃金を引き上げた、または引き上げるとした企業は85.7%で、去年を5ポイント上回りました。
賃金を引き上げた企業の割合は新型コロナウイルスの影響もあって2年連続で前の年を下回っていましたが、ことしは3年ぶりに増加しました。
また、平均の引き上げ額は5534円で率にすると1.9%の上昇となります。
厚生労働省は「まだコロナ前の水準には届いていないが、業績が回復した企業を中心に賃金を引き上げる動きが広まり、物価の上昇を理由とした賃上げも見られた。企業業績の回復傾向は続いていて来年に向けてもプラスに働くと見られる」としています。
-- NHK NEWS WEB