IT大手、アップルからiPhoneの生産を請け負う中国の工場では、給与などの待遇をめぐり従業員の大規模な抗議活動が起きました。工場では「ゼロコロナ」政策のもとで厳しい感染対策がとられていたと伝えられていて、企業の間で生産活動の低迷が広がれば、経済へのさらなる影響が懸念されます。
大規模な抗議活動が起きたのは、河南省の中心都市、鄭州にあるiPhoneの生産を請け負う台湾の「ホンハイ精密工業」傘下の工場で、インターネット上には関連する映像が相次いで投稿されました。
ロイター通信が23日配信した映像には、従業員とみられる人たちが窓ガラスや監視カメラを壊したり、白い防護服を着た人たちに大声をあげたりする様子などがうつっています。
抗議活動は給与などの待遇をめぐって行われ、この工場では「ゼロコロナ」政策のもとで、厳しい感染対策がとられていたと伝えられています。
中国では新型コロナの感染拡大が続いていて、22日はすべての省や自治区などで感染者がおよそ2万8000人確認されました。
感染拡大に伴う行動制限が続けられる中、アップルは今月、生産能力が大幅に低下し最新機種の出荷に遅れが出ると発表していて、企業の間で生産活動の低迷が広がれば、経済へのさらなる影響が懸念されます。
-- NHK NEWS WEB