宮城県にある運転停止中の女川原子力発電所2号機で、仮設のポンプを撤去していたところ、放射性物質を含む水が漏れて、作業員3人にかかりました。東北電力によりますと3人は体内に放射性物質を取り込んでおらず、水は外部に流出していないということです。
27日午前10時20分ごろ、女川原発2号機の原子炉がある建屋の地下3階で、作業を委託している会社の男性作業員3人が仮設の排水ポンプを撤去していたところ、ポンプにつながるホースを取り外す途中で、内にたまっていた水が漏れました。
東北電力によりますと、漏れた水はおよそ5リットルで、含まれている放射性物質の量は、国への報告基準の1000分の1程度だということです。
また、漏れた水は、作業員3人の服や顔などにかかりましたが、3人は詳しい検査の結果、体内に放射性物質を取り込んでおらず、水は外部に流出していないということです。
現場では、ホースの水の逆流を防ぐためのバルブがしまっておらず、閉めたところ漏水が止まったということで、東北電力が原因を詳しく調べています。
東北電力の担当者は仙台市内での記者会見で、「作業員が放射性物質を含む水をかぶったということを重く受け止めている。再発防止を検討したい」と話しました。
-- NHK NEWS WEB