世界第2位のスマートフォン市場のインドで、日系企業が、AI=人工知能を搭載した新しいスマートフォンを開発して低価格で販売に乗り出すなど、インド市場に攻勢をしかけています。
大手電機メーカーのパナソニックは27日、インドの首都ニューデリー郊外で、スマートフォンの新製品を発表しました。
これは、インド人と日本人のIT技術者が共同で開発したもので、搭載されたAI=人工知能が端末の利用時間や場所などの傾向を分析し、ユーザーに必要な操作機能やアプリ、それに連絡先や接続先などを提示してくれます。
パナソニックは2013年、iPhoneなどとの販売競争に敗れ、個人向けのスマートフォン事業から撤退しましたが、再起をかけてIT技術が進んでいるインドで、スマートフォンの開発を続けていて、現地生産することで低価格を実現しています。
一方、ソニーも高機能で価格が高めの機種を近く市場に投入し、ソニーのブランド力を武器に販路の拡大を目指していて、日系企業がインドで攻勢をしかけています。
インドはアメリカを抜いて世界第2位のスマートフォン市場となっていて、特にモディ政権が去年実施した高額紙幣の廃止とキャッシュレス化の政策が、電子マネーを扱いやすいスマートフォンの利用者をさらに増加させています。
このため、すでに中国やインドのメーカーがさまざまな機能のスマートフォンを投入して、激しい販売競争を繰り広げています。
-- NHK NEWS WEB