新型コロナウイルスとインフルエンザの感染の有無を同時に調べることができる抗原検査キットについて、厚生労働省は28日、専門家による部会を開き、薬局やインターネットでの一般向けの販売を解禁することを決めました。
新型コロナウイルスとインフエンザの感染の有無を同時に検査できる抗原検査キットは、医療機関でしか使用が認められていませんでしたが、同時流行が懸念される中で医療機関のひっ迫を防ぐため、自宅で検査できる体制を整備すべきだという意見があがっていました。
28日開かれた厚生労働省の専門家による部会では、一般向けの販売解禁について審議され、専門家からは、「セルフチェックという意味では有効だ」とか、「正しい検体採取の方法や陽性だった場合の対応について周知が必要だ」といった意見が出されました。
これを踏まえ、厚生労働省は、医療機関への供給を最優先にすることを前提に、薬局やインターネットでの販売を解禁することを決めました。
抗原検査はPCR検査と比べて精度が低く、ウイルス量が少ない場合は感染していても陰性と判定される「偽陰性」のリスクもあるため、厚生労働省は今後、製造メーカーや販売業者、それに購入した人に向けたガイドラインを通知することにしています。
-- NHK NEWS WEB