4年前、大阪 堺市で糖尿病を患っていた父親にインシュリンを大量に投与して殺害したほか、弟を練炭自殺に見せかけて殺害した罪などに問われている48歳の被告に対し、29日午後、判決が言い渡されます。
検察が死刑を求刑したのに対し弁護側は無罪を主張していて、父親と弟の死亡に被告が関与したと認定するのかどうかが焦点となります。
堺市南区の元会社役員、足立朱美被告(48)は平成30年1月、市内の実家でがんや糖尿病を患っていた父親の富夫さん(当時67)に大量のインシュリンを投与して低血糖状態にして殺害したほか、2か月後には、弟の聖光さん(当時40)を練炭自殺に見せかけて殺害したとして、殺人などの罪に問われています。
検察は、「練炭を事前に準備するなど計画性が高く、父親を殺害したことを隠したいという身勝手な気持ちから口封じに弟も殺した」と主張して死刑を求刑しました。
一方、弁護側は、被告に家族を殺す動機はなく、父親は病死の可能性があるなどとして無罪を主張し、被告本人は「特に申し上げることはございません」などと黙秘していました。
判決は、大阪地方裁判所で29日午後1時半から言い渡される予定で、父親と弟の死亡に被告が関与したと認定するのかどうかが焦点となります。
-- NHK NEWS WEB