中国やヨーロッパなどで電気自動車=EVが普及する中、海外の有力メーカーは日本でも主力のEV専用モデルを投入するなど、市場の拡大を見込んで攻勢を強めています。
このうち、ドイツのフォルクスワーゲンは、1回の充電でおよそ560キロ走行できるSUV=多目的スポーツ車の販売を今月から始めました。
この車は海外で展開する主力のEV専用モデルで、日本市場への投入は初めてです。
アンドレア カルカーニブランドディレクターは「日本のEV市場はまだ大きくないが、お客の環境への意識は高まっている。今後は毎年1モデルは新たなEVを投入したい」と話しています。
また、EVで世界シェア1位のテスラが9月から新型車の納車を始めたほか、2位の中国のBYDが新たに乗用車に参入して、年明けから3車種を順次、投入するなど、EVの販売で先行してきた海外の有力メーカーが攻勢を強めています。
日本自動車輸入組合によりますと、ことしに入ってから先月までに国内で販売された海外メーカーのEVは、去年の同じ時期と比べておよそ1.5倍の9733台で、すでに去年1年間の合計を上回り過去最高となっています。
ことしは、トヨタ自動車や日産などの国内メーカーも新型車を相次いで発売していて、攻勢を強める海外メーカーとの競争の行方や、日本のEV市場がどこまで広がるかが焦点です。
-- NHK NEWS WEB