ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、ロシア産天然ガスの依存からの脱却を急ぐドイツは、中東のカタールから初めて長期間のLNG=液化天然ガスの供給を受けることになりました。
これは、カタールの国営エネルギー会社カタール・エナジーが29日、記者会見で明らかにしました。
それによりますと、カタール・エナジーは2026年から15年間、ドイツへ年間、最大で200万トンのLNGを供給するということです。
ドイツは輸入する天然ガスのうち55%をロシア産が占めていましたが、ウクライナへの軍事侵攻を受けてロシア依存からの脱却を進める方針を打ち出し、世界有数の輸出国カタールに供給を働きかけてきました。
ドイツメディアによりますとドイツにとっては初めての長期間の供給になるということで、ロシアへのエネルギー依存からの脱却に向け一歩前進したかたちです。
ドイツのエネルギー政策を担当するハーベック経済・気候保護相は「15年の契約はすばらしい」と述べ、発表を歓迎しました。
-- NHK NEWS WEB