受託生産で世界最大手の台湾の「TSMC」が、国内2か所目となる先端半導体の設計支援を行う拠点を大阪 中央区に設立しました。会社では、大阪を含む国内の拠点で雇用を拡大する方針で、半導体人材の育成につながることが期待されます。
大阪に拠点を設立したのは、半導体の受託生産で世界最大手のTSMCで、1日からの稼働を前に、内部が報道陣向けに公開されました。
新たに設けた拠点では、各国の企業が3ナノメートルを中心とした最先端の半導体を導入するための設計支援を行います。
TSMCが国内に拠点を設けるのは横浜に次いで2か所目で、2026年に大阪と横浜の拠点で働く従業員を、今の倍となる400人以上にまで増やすことにしています。
先端半導体をめぐっては、アメリカや台湾などのメーカーとの技術力の差が大きいことから、こうした拠点の開設によって、半導体人材の育成につながると期待されます。
「TSMCジャパンデザインセンター」の安井卓也センター長は「優秀な人材が集まる拠点を拡大していて、横浜の拠点での日本人の活躍が認められた。関西の有名大学には半導体の研究室も多くあり、そういう学生が半導体業界に入ることを期待したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB