新型コロナ治療に使う人工心肺装置=ECMOの納入を巡り地方独立行政法人が運営する千葉県の病院の技士長が、東京の会社に便宜を図った見返りに多額の現金を受け取ったとして、警察は取り調べを始めました。容疑が固まり次第、収賄の疑いで逮捕する方針です。
取り調べを受けているのは東金市にある「東千葉メディカルセンター」の60代の臨床工学技士長です。
捜査関係者によりますと去年3月、新型コロナ治療に使う人工心肺装置=ECMOの納入を巡り東京 豊島区にある医療機器の会社を通すよう便宜を図った見返りに、多額の現金を受け取ったとして収賄の疑いが持たれています。
技士長は人工呼吸器など高度な医療機器を扱う専門部署のトップで、当時、病院がECMOを選定するため設置した会議のメンバーを務めていました。
「東千葉メディカルセンター」は東金市と九十九里町が設立した地方独立行政法人が運営する病院です。
職員は公務員とみなされ職務に関してわいろを受け取った場合、収賄の罪に問われます。
警察は技士長と会社の社長の2人を取り調べ、容疑が固まり次第、贈収賄の疑いで逮捕する方針です。
-- NHK NEWS WEB