新型コロナウイルスとインフルエンザの感染の有無を同時に調べることができる抗原検査キットについて、厚生労働省は、薬局などでの販売時に薬剤師による説明を義務づけることを決めました。
新型コロナウイルスとインフルエンザの同時検査キットは、これまで医療機関でしか使用が認められていませんでしたが、同時流行が懸念される中、医療機関のひっ迫を防ぐため、厚生労働省は11月28日に薬局やインターネットでの一般向けの販売を解禁することを決めました。
これを受けて1日、厚生労働省の専門会の部会で販売方法について審議が行われ、薬剤師が必ず販売を行い、そのうえで、書面やメールなどで検査キットの使い方などを購入者に説明することを義務づけると決めました。
抗原検査は、ウイルス量が少ない場合は、感染していても陰性と判定される「偽陰性」のリスクもあるため、説明の際には、検体を採取する際にはしっかりと綿棒を回転させるなど、適切に使用する必要があることや、陽性だった場合は検査結果を写真で残しておくことなどについて説明するよう求めています。
厚生労働省は、すでに製造メーカーや販売業者、それに購入した人に向けたガイドラインを通知していて、早ければ12月中にも販売が開始される見込みだとしています。
-- NHK NEWS WEB