北海道函館市の水産会社の専務が、役員を務めていた別の会社のTOB=株式公開買い付けをめぐる公表前の内部情報をもとに、インサイダー取引などを行ったとして、証券取引等監視委員会は、専務と水産会社を金融商品取引法違反の疑いで函館地方検察庁に刑事告発しました。
証券取引等監視委員会によりますと、函館市に本社を置く水産会社「三印三浦水産」の三浦隆司専務(59)は、おととし社外取締役を務めていた都内の水産会社に関するTOB=株式公開買い付けの公表前の内部情報をもとに、この会社の株をおよそ2900万円分買い付けたり、利益を得させる目的で、知人にこの内部情報を伝えたりした疑いがあるということです。
三浦専務は会社名義の口座で株の買い付けを行っていたということです。
監視委員会は、専務と法人としての「三印三浦水産」を、インサイダー取引などの疑いで函館地方検察庁に刑事告発しました。
監視委員会は三浦専務の認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB