卵を購入するだけで配当を得られるとうたって、いわゆる「ネズミ講」を運営したとして50代の社長らが逮捕された事件で、社長らは「持続化給付金のような生活を支えるシステムだ」などと言って会員を勧誘していたことが警視庁への取材で分かりました。
東京・港区の会社社長、峯岸正治容疑者(59)ら2人は「みんなのたまご倶楽部」という名前で会員を募り、去年10月ごろからことし5月ごろまでの間にあわせて6人からおよそ30万円を集めるなどして、いわゆる「ネズミ講」を運営したとして逮捕されました。
社長らは卵を購入するだけで配当を得られるとうたっていたということですが、「持続化給付金のような生活を支えるシステム」などと言って会員を勧誘していたことが警視庁への取材で分かりました。また、「経済的弱者でも安定した収入を得られる仕組みだ」などとも説明していたということです。
警視庁によりますと、会員は高齢者を中心に全国のおよそ1万1000人に広がっていたとみられ、およそ8割は1度も配当を受け取っていないということです。
警視庁などはことし5月までの8か月ほどの間に3億円余りを集めたとみて捜査しています。
調べに対し、社長は容疑を否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB