来年度の税制改正で焦点の1つとなっている「航空機燃料税」をめぐり、政府・与党は、航空業界を支援するため1キロリットルあたり1万3000円に軽減している現在の税額を2年間は据え置き、2027年度までに段階的に1万8000円まで引き上げる方向で調整を進めることにしています。
航空機に積み込む燃料に課税する「航空機燃料税」は、新型コロナで厳しい業績となった航空業界を支援するため、一昨年度の1キロリットルあたり1万8000円から今年度は1万3000円に軽減されています。
来年度の税制改正に向け、政府と与党の税制調査会は、航空業界の業績の回復を踏まえ、税額を段階的に引き上げ、措置を縮小する方向で調整を進めることにしています。
具体的には、来年度から2年間は現在の税額に据え置き、その後、5年後の2027年度までに段階的に1万8000円まで引き上げる案を検討しています。
一方、航空機燃料に課されている「地球温暖化対策税」を企業側に還付する優遇措置については、来年度も継続する方向で調整しています。
政府・与党は、12月半ばをメドとする与党の税制改正大綱の決定に向け、詰めの調整を行うことにしています。
-- NHK NEWS WEB