アダルトビデオを制作する際に出演者に契約書などを交付しなかったとして、映像制作会社の50歳の役員がAV出演被害防止・救済法、いわゆる「AV新法」違反の疑いで警視庁に逮捕されました。
ことし6月に施行された「AV新法」を適用して検挙するのは全国で初めてだということです。
逮捕されたのは東京 品川区に住む映像制作会社の役員の角谷貴史容疑者(50)です。
捜査関係者によりますと、役員はことし8月から10月までの間に、アダルトビデオの制作にあたって、複数の出演者に契約書などを交付しなかったとしてAV出演被害防止・救済法、いわゆる「AV新法」違反の疑いが持たれています。
「AV新法」は、アダルトビデオへの出演の強要などを防ぐため、ことし6月に施行され、制作者側と出演者が書面で契約を交わすことなどが義務づけられたほか、契約にあたってうその説明をした場合や、契約の際に書面を渡さなかった場合などについての罰則も設けられました。
役員は、わいせつな行為を撮影した無修正の動画を動画投稿サイトに投稿したとして逮捕・起訴されましたが、別の動画を制作する際に出演者に契約書などを交付しなかった疑いがあることが新たに分かったということです。
「AV新法」を適用して検挙するのは、全国で初めてだということです。
-- NHK NEWS WEB