新型コロナウイルスの感染が再び拡大している中国で先月、日系自動車メーカーが販売した新車の台数は、トヨタ自動車が半年ぶりに減少に転じるなど各社とも大幅に落ち込み、感染拡大に伴う行動制限の影響が日系企業に広がっています。
各メーカーが発表した中国での先月の新車販売台数は、
▽トヨタ自動車がおよそ14万台で去年の同じ月から18.4%減少し、半年ぶりに減少に転じました。
また、
▽ホンダはおよそ7万8000台で42.8%、
▽日産自動車がおよそ4万7000台で52.5%、それぞれ減少し、いずれも大幅に落ち込みました。
3社の販売台数がともに減少したのは、最大の経済都市・上海で厳しい外出制限が行われていたことし5月以来です。
先月は、中国国内の新型コロナの一日の感染者数が過去最多を更新するなど感染が再拡大した影響で、販売店の営業ができなくなったり客足が遠のいたりしたことが主な要因で、このうちトヨタは先月、およそ3分の1の店舗が一時、営業を停止したということです。
「ゼロコロナ」政策のもとでの厳しい行動制限は中国経済の停滞につながっていて、日系企業への影響も再び広がっています。
-- NHK NEWS WEB